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小型特殊免許を取る
平成23年9月15日、神奈川県運転免許試験場(通称、二俣川)まで小型特殊免許を取りに行ってきました。
その様子を簡単に紹介しようと思います。あまりとる人も多くないですし、情報もないですからね。
ただ試験場における小特の特殊な対応ぶりは一回されてみるとおもしろいかもしれません。たまに職員さんが戸惑うけど悠然と構えておきましょう。
一応言っておくとこれは当時の状況。今後変更になる可能性もありますので参考程度に。
いざ受験するときには管轄の都道府県警のWebサイトでもチェックして最新の情報を得ることをお勧めします。
INDEX
そもそも小型特殊免許って?
手続まで
試験・合格発表
交付まで
最後に
そもそも小型特殊免許って?
読んで字のごとく小型特殊自動車を運転できる免許です。そして小型特殊自動車(通称、小特)というとトラクターやフォークリフトなどがあたります。
法律の定義上15km/h以上出ないもの、と決まっているので一般道を走るときは一番左の車線が基本。ただし最低速度が設定されていない自動車
専用道路は(首都高とか)、小特も“自動車”である以上走ることができたりします。(原付は自動車には入りません。詳しくは長くなるので略。)
でも…
正直なところこのような
本来の目的
でこの免許を取る人は少ないかと思います。 じゃあ何で取るのかって?おそらくは…
・安価な身分証として
(講習がない分原付よりも安いです。¥5000でお釣りが来ます。)
・原付免許取ったけど緑帯がダサい
(小特に限った話ではないですが新たに免許を取ると帯が青色に変化します。)
・フルビット
(註1)
のため
のどれかでしょう。何故か、というと小特の免許は普通免許や普通自動二輪などの免許を取ればおまけで付いてくるから、これに尽きます。
それはつまり
原付以外の免許を持ってたらこの免許を取得することはできない
、ということでもありますが。
そしてこれが上記“フルビット”を達成するにあたって非常に障害になるわけです。なにせ既に原付以外の免許を持っている時点で免許を返納
するか、取り消し処分にでもならない限りフルビットできなくなってしまうわけですからね。
ということで今後フルビットを目指す方のために私の小特取得記をここにまとめてみようと思います。
ちなみに私はフルビットするかは決めてません。あとで後悔しないように&話のネタに、と取得した次第です。もちろん
農業や漁業などをやられていて本当に小特が必要、という方にも役に立つ内容かと思います。
註1 フルビット:すべての運転免許を持っていること。特に運転免許の“種類”欄が穴なくすべて埋まっている状態をいうことが多いです。
達成のためには下位免許からすべてコツコツとっていくことが必要で、とても手間とお金がかかります。(特に前者)
手続まで
朝は6時過ぎに起床。相鉄本線で最寄りの二俣川駅を目指します。二俣川駅のそば屋で冷やしたぬきを注文、腹が減っては戦ができません。
朝食を済ませたら北口バスターミナル1番のりばから試験場に向かうバスに乗ります。運賃¥190。
早め早めを心掛けたので8時頃に試験場に到着しました。受付は8:30〜9:00。申請書に記入する時間と職員が戸惑う時間(?)をみて
余裕をもって行った方がいいと思います。
二俣川の場合、正門から入って右奥の2号館へ。正面に見える列(指定校卒業の人たち用)には目もくれず左向け左。
受付で小特を受けたい旨を伝えます。ちなみに原付を受けたい場合もここに行くのだそう。そして案の定僕の場合対応した女性がいきなり
困ってました。人口の多い神奈川県の試験場ですら困る職員さんがいる、特別待遇になったりする、これが
小特クオリティー
です。
結局、試験課(だったかな?)の男性が登場して無事に用紙を渡されました。原付と同じやつです。そこに必要事項を記入して、写真(持参)を貼って、
既に持っている免許
(註2)
のコピーを係の人にお願いして、証紙(¥1650、試験料)を買って貼って、Gの窓口に向かいます。そこで本人確認、視力
検査等を済ませればひとまず手続終了です。そこで申請書に付箋で“小特”と貼られました。原付と同じ用紙ですしね、ここでも特別待遇。
なんか面白いです。そういえば証紙買った時のおばちゃんは冷静だったなー、とか思いつつ。
あ、そういえばここで注意を受けました。なんでも合格発表後は原付組にはついて行かずにそのまま発行手続きに進め、とのこと。原付と違って
講習がないからでしょうね。そのため場所と時間を直接指示されました。ちなみに仮に不合格なら原付の不合格組と一緒に書類を受け取るそうです。
こっちは経験してないのでわかりません。小特落ちたー、っていうのもネタになりそうなんですが、いかんせん¥1650と交通費がもったいないので。
註2 免許について:私は原付の免許を持っていました。くどいようですが普通・普自二・大特及びその上位の記載がある免許をお持ちの方は小特受験はできません。
試験・合格発表
検査が終わると、受験教室、番号が記されたカードを渡されるのでそれに従って進みます。床に貼られた青いテープに沿って進め、とのこと
でしたが青いテープの色がはがれてたのはご愛嬌。まあ上記カードの裏に地図もあるのでそれに従えばいいでしょう。
試験は原付と一緒の部屋。というか寧ろ小特が一人だけ混じっていた、という方が正しいかも。あ、英語で原付受験している人が一人いたかな。
んで受験上の注意。
自分は小特受験だ、ということを決して忘れないこと。
何故かというと、試験官の説明は大体が原付向けだから。共通部分も
多いのですが小特は違う指示を受けることが結構あります。採点区分の番号とか違ったような気がします。そして一番重要なのが試験問題。
私はおばちゃんに堂々と原付の問題を渡されました(笑)。まぁ私がすぐに気付たので交換してもらいましたが。(違う女性が小特用の問題
を持ってきました)こうなればあとは慎重に解くだけです。46問+イラスト2問。配点は原付と同じです。
肝心の問題ですが、僕の場合小特特有の知識は問われませんでした。イラスト問題に15km/hから加速ってのがあって笑いましたが。
(小特は構造上15km/hしか出せません。前述。)それともあれは普通車に乗った場合の問題だったのかな?未だに謎です。
あまり詳しくここに書くのはまずいと思いますのでやめておきますが、基本的には原付用の問題集をしっかり完成させておけば問題ない
かと思います。教習所の学科教本が入手できればそれでもいいかも。基本的に同じ“自動車”なので普通車との共通事項も多いです。
あとは、一応小特の構造上の特徴を一応さらっておく、という形で充分対応できるかと。小特の問題が出た、という話も聞きますので。
試験時間は30分なのですが、今回は15分が経過したところで終わった人から退出していいとの指示があったため、とっとと出て行って
しまいました。なので試験終了時にどんな指示があったかはわかりません。その後は適当に暇ををつぶします。一時間くらい。
本か何かの暇つぶしグッズがあったほうがいいでしょう。待ち時間はところどころにありますので。
んで、待望の合格発表は11:20でした。原付と一緒。まぁ落ちる人は落ちますよね。最低限の勉強さえすればまず受かると思うのですが。
そしてここから注意。合格者は移動を指示されるのですがついていくとそこは原付の技能講習です(たぶん)。小特は予め指示されたように
別行動です。次の予定は12:50。食堂で昼飯でも食べて待っていることにします。食べたのはラーメンチャーハンセット。¥720。
この時期に食べるものじゃないですね。節電の影響か空調入ってないし暑い暑い。味は悪くなかったので冬に食べればいいんでしょうが。
交付まで
無事合格だったので2階の4番窓口へ。ここで、免許証に記載する内容に誤りがないか確認します。外免切替の人と限定解除の人がここから
一緒になりました。んで問題がなければ順番に8番へ。ここで写真撮影をするので身だしなみは予め整えておきましょう。実はこのフロアに鏡も
用意されています。
そして、僕は指示されていなかったのですが、実はこの写真撮影の前に暗証番号を設定しておく必要があります。
2号館1階の入り口入って右側や、2階にある機械で暗証番号を決めると、紙が印刷されます。それを持って写真撮影に行く必要があるのです。
他の人たちはちゃんと言われてたのかな?(ここでもやっぱり小特は一人でした。そもそもこの日受けたのが私だけなので当然と言えば当然ですが。)
ということで、小特受験には試験以外でも臨機応変さが問われます(それでいいのか?)。
無事に写真撮影が終わるとこんな紙(上掲)を寄越されます。ここまで来たらあと一歩。受領書の空欄を埋め、証紙(¥2100)を貼付して、
お隣一号館の1階で書かれている時間まで待ちます。僕の場合は待ち時間は30分くらいでしたかね?
んで無事に免許証を受領 と思ったら最後のトラップ。13:30に呼ばれたのが外免切替と限定解除の人だけ。小特はまだなのかなー
とか思っていると間もなく名前を直接呼ばれました。交付係の人もまさか小特が混じっているとは思わなかった模様。時間になったら呼ばれてなくても
窓口に行ってみましょう。もしかしたら係の人も気づいていないだけでもう免許証はできているかもしれません。最後まで素敵な対応でした。
最後に
これで無事に小特免許GETです。あとは友達に自慢するなり話のネタにするなりフルビットを目指すなり体験記をネットにupするなり
あなたの自由です。もちろん、小型特殊自動車に公道で乗れるおまけつき。(逆だって?気にしない気にしない)
これで私も無事に変人の仲間入りすることができました(まじめに小特に乗っている人すみません)。
ひたすら体験談を並べただけのような気もしますが、もしこれがあなたの小特ライフの一助になったのなら幸いです。
といってもやっぱり私の周りに小型特殊自動車がありません。一回くらい乗ってみたいなー 。それでは。
輝かしい(?)小特の二文字
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